ソフトハウスキャラ新作『BUNNYBLACK3』に関する雑感。
現在、体験版公開中。
体験版について。
ゲームを起動するといきなり渋谷氏と御苑生氏の会話が始まるなんて、幸せすぎる……。
海原氏の芝居も、今回はおそろしくソフトな声色のしおらしげなキャラで、なんだか新境地っぽい。
【 ゲームパート 】
SLGパートの村作り、もとい、街作りは『グリンスヴァール』の発展形だろうか。
配下ユニットが増えていたのに気付かず、何ターンも単独探索を続けてしまった。
序盤のうちは、シンボル敵(強敵)を避けながら洞窟の資源ポイントを毎ターン押さえて回るというのが効率的だろうか。
ズンバラにはクリティカル(9999ダメージ)をくらいました。
カーソルがウィンドウ外にあるとキーボードが反応しない仕様はちょっと不満。
【 インターフェイス等 】
背景画像は、旧作(『BB』『BB2』)からの使い回し……かと思いきや、玉座背景なども新規作画されている。ただし一部のBGMは前作のものを再利用している(例:「ギュンギュスカー商会」のBGM)。
一部に話者フェイス表示が付いた。このブランドはモブキャラクターが非常に多く、彼等の会話を一々立ち絵表示していると煩瑣になってしまうので、その場限りのモブたちが多数居合わせている場では、彼等の立ち絵を表示しない(顔窓でのみその視覚的イメージを提示する)というのは理に適った対処と思われる。
紅村氏の絵はいよいよ好調。人間とは違う原理で成立している存在(魔族)たちを、興味深いかたちに造形している。
【 設定面 】
設定面は、前作の内容に関わる部分はテキスト上で適宜そつなくフォローされており、前作をプレイしていなくても理解に困難は生じない。
大魔王アイシエスは現在も存命。 ガイエスは城の名前になっている。
メリルさん、ずいぶん大きなツノを生やしてしまって……。
ギュンギュスカー商会のスタッフが戦闘力も一流なのは知っていたが、マクドゥさんの戦闘力がエカテーと同等以上だというのはかなり大きく出ている。
魔力を対外排出した半自律的存在は、『アルフレッド学園』の夏野雪継の「ウニ」と同じ。
【 テキストとシチュエーション 】
一時期と比べて、コメディテキストの切れ味が増している感じ。「天蓋の城」が5基も刺さったフォーゼロッテ宮外観や「リジュリーンの木」前景画像に代表されるように、ヴィジュアルイメージの強靱さと瑞々しさも素晴らしい。それでいて、村開拓SLGとでも呼べそうな、のどかに鄙びたシチュエーションの一枚絵も頻繁に挿入される。フィクション世界の架空状況をきちんと構築したうえで、そこに暮らすキャラクターたちの地に足の付いた生活感を楽しげに描くのは、このブランドの大きな魅力の一つであり、『LEVEL JUSTICE』『巣作り』『Wizard's Climber』といった(世間的評価の高い)作品群の中でもしばしば発揮されてきた。
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